眼鏡の奥の眼差し

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「いいよ。貸して。」 「悪い!恩に着る!」 困り果てた顔をしていた、倉本の顔がパッと華やぐ。 特にカッコいいって訳じゃないんだけど、何か和む。 倉本って、憎めないんだよね。 「今夜、ラーメン。倉本の奢りね。」 「味噌?」 「塩」 「わかった。」 同期という事もあり、わりと仲が良いし、軽口を叩く。 今夜は塩ラーメン。 よし。 美味しくラーメン食べるために、もう一丁仕事頑張りますか。 言葉少なに会話を終え、資料に目を通し終えると、ブラインドタッチで軽快にキーボードを叩いた。
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