第1章

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苦しくて、目に薄っすらと涙が浮かぶ頃、ようやく離された唇。 だが、離れても、またすぐに啄ばむように。 何度も、 何度も。 繰り返される。 一度目の情事は、どこまでも優しくて。 温かい掌が、包み込むように癒してくれた。 だけど、今日。 二度目の、この行為は、 お互いがお互いを欲している。 どこまでも、深く。 求めあうように絡まり合い、一度目とは、比べ物にならないくらい、激しい。
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