たった一度の甘い囁き

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アルコールのせいなのか。 好きだと確信したからなのか。 わからないけど、 もっと、もっと、 早急に触れてほしいと思ってしまう。 大きな筋張った手が、頬にかかっていた髪をよけるように優しく撫でるから、それだけで身体は甘く痺れる。 思わず口から熱い吐息を零すと、その息すら逃さないように、もう一度噛みつくようなキスをされた。 少しだけ苦しくて、酸素を求める様に口を開けば、そこから舌が指し込まれる。 もう何度も経験している事なのに、まるで初めてみたいにドキドキする。
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