13人が本棚に入れています
本棚に追加
いつの間にか、服の中へ入った手がブラを押し上げ、直接触れてくる。
舌と違い、手は冷たくて一瞬身をよじる。
だけど次第に、溶け合うようにお互いの体温が混ざり合って熱くなっていく。
指先と、舌で、私の全身。
触れていない所は無いんじゃないかってくらい。
丁寧に、愛される。
「…リョウ、好きだ」
数センチだけ離れた唇から洩れた声。
思わず目を見開いて、至近距離で黒沢さんの顔を凝視する。
瞳が甘く揺れて、綺麗に細められる。
目尻にできた皺さえも愛おしくてたまらない。
その皺に触れる様に彼の頬を包み込み、もう一度キスを交わした。
最初のコメントを投稿しよう!