たった一度の甘い囁き

17/18
前へ
/40ページ
次へ
初めて呼ばれた、名前。 初めて告げられた、愛の言葉。 涙が零れる。 嬉しくて、 愛おしくて、 幸せで、 胸の中じゃおさまりきらない感情が、涙になって溢れだした。 「…すきっ…、だいすき……」 離さないというように、黒沢さんの背中にまわした腕に力を込める。 隙間なんか無いように、きつく抱きしめられて、私の言葉を遮るようにもう一度甘い口付けが落ちてくる。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加