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「何から話せばいいのかしらね…」
しばらくの沈黙のあと、白菊が言った。
「まあ、結論から言うと、"花園計画"は、もう破綻したわ」
「そんなわけない。俺が今関わっている殺人事件は、"花園計画"の被験者がおこしたものだろう?姉さんはそのことを伝えにきたんじゃないのか?」
「そうね、"花園計画"の被験者がしたことなのは確かよ。だけど、私たちは、もう、花園を解放されているわ」
そう言って白菊は大きく息を一つ吐き、言葉を続ける。
「"花園計画"は、"ねむのき計画"に移行したわ」
「ねむのき計画?」
「世界に巣くった悪を駆除するという崇高な計画よ。そのために、人手を集めているの。あなたも、協力しなさい」
「そんな、わけのわからないことに協力するなんてできないよ。姉さんは、一体何をしているの?」
「それは、俺の口から説明しよう。その方がいいですよね、白菊さん」
三島がそう言って白菊に笑みをむけると、白菊はええ、と言って微笑んだ。
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