虚偽と真実

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「"ねむのき計画"は、腐りきったこの世界を改革するための計画だ。その戦士として、法などにしばられない、名無し(ネームレス)――通称"ねむ"を生み出すことが今の急務だ。"ねむ"とは、世間から抹消されたヒドラ細胞の被験者や、クローン実験の被験者、死亡をいつわり戸籍などがないものの総称だ。我々は、彼らをひきいて世界を変革し、平和で愛のあふれる世界を築くことを目的にしている。卯野、お前にもそれを手伝ってほしいんだ」 「三島…お前何わけわかんないこと言ってんだよ…」 「お前らが担当した、迷宮入りした事件あるだろ?あの被害者たちもな、本体は生きていて、我々の同志になってくれている」 「それって…人の命を何だと…」 「死んだのは、クローンのできそこないやヒドラ細胞関係のマネキンさ。人じゃない」 そう言って三島は冷たく笑う。 「お前、自分が何言ってるか、わかってんのか!」 蓮がそう言って三島の胸倉をつかむ。 「お前も、人じゃないしな」 「はあ?」 「勘違いするなよ。マネキンっていいたいんじゃなくてな、お前もヒドラ細胞のかたまりだって意味。優秀な戦士になりうるっていう」 「なんだと…?」 そう言って蓮は青ざめる。
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