5人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前も、殺され屋をやってた時期があったんだよ。覚えてないのか?」
そう言って三島が皮肉に笑む。
「俺が、殺され屋…?」
「あまり弟をいじめないで、賢悟。"花園計画"のかわいそうな犠牲者なのよ。もっといたわってあげて」
「姉さん、どういうこと?」
蓮が泣きそうになって震える声でたずねる。
「そもそも、殺され屋を思いついたのは、あなたなのよ、蓮」
そう言って白菊はあわれみの目を蓮に向ける。
「俺が…?どうして…?」
「どうしてって、あなたはとても優しい子だからよ。あなたが、正義や優しさを教えたから、"花園計画"の犠牲者たちは、壊れずにすんだのよ。あなたは、"ねむのき計画"の戦士たちの、希望の星なの。だから、あなたには、"ねむのき計画"のリーダーになって欲しいのよ」
最初のコメントを投稿しよう!