虚偽と真実

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蓮があまりのことにわけがわからなくなって口をぱくぱくさせていると、三島が蓮の手を逃れて、ひざまずく。 「今までの非礼をお詫びいたします。あなた様にはぜひ、我々を新世界へと導く、王となっていただきたい。泥沼に咲く蓮のように、汚れた世界にあっても尊き光を放ち、やがては清き世界を築き、選ばれし人々の希望となってください」 「はあ?お前、何馬鹿言ってんだよ…」 白菊も、蓮の足元にひれふして言う。 「我等が王よ…!」 「っつ!」 蓮は、たまらず全速力でその場を去った。 訳が分からない、訳が分からない、訳が分からない…。 遊園地を出、蓮はタクシーをひろい、のりこむ。
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