離別と旅立ち

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蓮は、無視しようかとも思ったが、逃げてはだめだ、と、三島を部屋にまねきいれた。 「今回もなかなかの事件だったらしいな、顔、青いぞ。そろそろ慣れてもいいころだろう?」 三島はそう言って皮肉に笑む。 「慣れることなんてあるか。つか、慣れちゃいけねえことだろ」 そう言って蓮は厳しい顔を三島に向ける。 「この仕事にさそったのは俺だけどさ、もう、仕事、やめたら?」 三島がそう言って彼ににあわず真剣な顔をする。 「何言ってんだ。ガレさんを見捨てろって言いたいのか?」 「いや。そんなにガレが大切なら、もっと他にすることがあるんじゃないかってな」 「どういう意味だ?」
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