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蓮が目をさますと、その身は、蓮の自宅の内にあった。
見慣れた天井に、蓮は、安堵の吐息をもらしたが、すぐにガレのことを思いだし、飛び起きる。
「ガレさん!」
「大丈夫だ、彼女は、気絶するまで殴られた以外は何もされてない」
傍らにひかえていた三島が言う。
「ガレさんは、どこ?」
「それも大丈夫だ。安全な場所にあずけてある。それよりお前は、大丈夫か?」
そう言って三島がいたわりの目をむけたので、蓮は、こくりとうなずく。
しかし、自分の姿が一瞬鬼のように見えたことを思いだし、蓮は、困惑した表情になる。
「どうした?何かあるのか?あるなら、言ってみろ」
三島の言葉に、蓮は、自分の姿が変わって見えたことを伝える。
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