3人が本棚に入れています
本棚に追加
「パプリンタン!」
ビクッと肩を竦め、恐る恐る振り返る進藤伊沙美。
「今からおれの部屋に来なよ……。おれがどれだけパプリンタンの事が好きなのか、見せてあげるからさ……!」
進藤伊沙美、いやパプリンタンの腕を掴み、強引に引っ張った。
彼女は抵抗するもその力は弱く、消極的な性格が災いし大声を出す事もできないでいる。
「ほら見て、パプリンタンのお面を作ったんだ。これをつければ恥ずかしくないだろ? さあ、何か言ってくれ。声を発してくれ。おれにあのロリボイスを聞かせてくれえええっ!」
すると観念したのか、彼女はようやくその小さな口からボソボソと声を発した。
「……は、離じでぐだざぁい゙」
…………あれ?
声が、全然違う。
地声だから? いや、そうだとしてもガラガラ過ぎるだろ。
あまりにも、パプリンタンとは掛け離れている--
「ヤメロッ!」
最初のコメントを投稿しよう!