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大学が夏休みに入ったわけだが、実家に帰ってお袋の味を堪能するわけでもなく、俺は一人寂しくアパートの部屋でカップラーメンをすすっていた。
まあ、いくら寂しいからって口うるさい親の待つ実家になど帰るつもりはない。今年の夏こそ、彼女を作ってやる。
野崎の奴も海へナンパに誘ってくれたり、そのうち合コンを企画してくれるって言うし、持つべきものは同じ境遇の友だよな。
はあ。こんな安っぽいインスタント食品じゃなく、早く愛情のこもった彼女の手料理を食べてみたいものだ。
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