プロローグ

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『パラパラパラパラ…』 「あ、来たようね。警察か報道かな?」 『撃ち落としますか?』 「ダメよ。でも、攻撃されたら、守れるの?」 『防御壁をかけてもよろしいでしょうか?』 「バリアかな? うん、やってみてよ」 『はい』 「ん? なにも変わんないよね? どうなってるの?」 『透明な薄い膜を、三重に施しました。攻撃を受けたとしても、びくともしません。アントニウスが戻ってきても、彼だけであれば、入ってこられます』 「へー、よくできてるわね」 『ありがとうございます』 「あ! そうそう! ここにあった家とか、どこに行っちゃったの?」 『エジプトの元いたところに、置いてきました』 「でもそれじゃ、ここに住んでいたヒトが困っちゃうよ。なんとかできないの?」 『どのようなものが、お好みでしょうか?』 「ここって、土地がないから、困っちゃうよね? わたし達がどこかに移動できないかしら? あまり家がないところに。あ、マルクスが帰ってきてからでいいわよ」 『それでは、アトランティスを浮上させます。そこに移しましょう。その後に、ここを元に戻します』 「うん! それでいいよ! よろしくね!」 『かしこまりました』 「あ! でも、アトランティスって、大きいんじゃない? 前に聞いたことがあるけど」 『この国の30倍ほどの広さがあります。この国の海上の沖、約200キロほど離れたとことに、浮上させます』 「アトランティスって、移動できちゃうんだ!」 『はい、わたくしの能力も、向上いたします』 「うん! そうしようよ!」
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