8人が本棚に入れています
本棚に追加
『パラパラパラパラ…』
「あ、来たようね。警察か報道かな?」
『撃ち落としますか?』
「ダメよ。でも、攻撃されたら、守れるの?」
『防御壁をかけてもよろしいでしょうか?』
「バリアかな? うん、やってみてよ」
『はい』
「ん? なにも変わんないよね? どうなってるの?」
『透明な薄い膜を、三重に施しました。攻撃を受けたとしても、びくともしません。アントニウスが戻ってきても、彼だけであれば、入ってこられます』
「へー、よくできてるわね」
『ありがとうございます』
「あ! そうそう! ここにあった家とか、どこに行っちゃったの?」
『エジプトの元いたところに、置いてきました』
「でもそれじゃ、ここに住んでいたヒトが困っちゃうよ。なんとかできないの?」
『どのようなものが、お好みでしょうか?』
「ここって、土地がないから、困っちゃうよね? わたし達がどこかに移動できないかしら? あまり家がないところに。あ、マルクスが帰ってきてからでいいわよ」
『それでは、アトランティスを浮上させます。そこに移しましょう。その後に、ここを元に戻します』
「うん! それでいいよ! よろしくね!」
『かしこまりました』
「あ! でも、アトランティスって、大きいんじゃない? 前に聞いたことがあるけど」
『この国の30倍ほどの広さがあります。この国の海上の沖、約200キロほど離れたとことに、浮上させます』
「アトランティスって、移動できちゃうんだ!」
『はい、わたくしの能力も、向上いたします』
「うん! そうしようよ!」
最初のコメントを投稿しよう!