プロローグ

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 クレオは困ったような顔になり、 「これから、どうしようかなぁー! あ! とりあえずは、ごはん、食べようよ! おなかすいたよ!」  クレオは子供のように食べ物をねだった。 「そうしよう。シャケ弁当とのり弁当、どっちがいい?」  マルクスは、スーパーマーケットで、目の前にいた客の真似をして、買ってきたのだ。 「んー、じゃ、シャケ弁当で!」  クレオは、弁当のフタを急いで開けた。猫だったので、人になっても魚は好物のようである。 「んー! おいし! 景色も最高だよね!」  遥か彼方に陸地が見える。天気も最高だった。 「あ、そうだ。ご主人様にも、お礼しておかなきゃ。あとで、逢いに行っても、いいよね?」  クレオはご主人様の顔を思い出し、微笑みながら聞いた。 『はい、それなりの準備ができ次第、いつでも出立できるように致します』 「うん! よろしくね!」  これから、どうなっていくんだろう。クレオは、期待に胸を躍らせていた。
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