黄金のピラミッド

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 クレオは、鏡を見てみた。マルクスは、クレオの前に立ち、松明をかざした。 「これが、わたしなの?!」  クレオは百面相を始めた。しかしどれをとっても、美しく、妖艶な顔だった。 『クレオが、15才のころの顔です』 「少し老けてない?」 「そのようなことはございません! ステキです!」  マルクスが言い放った。 「マルクス、今、口説くなよ」  みんなの笑い声が、ピラミッドの中でこだました。
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