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「白旗、挙げてるな。攻撃するなぁー! てか!」
『こちらの場所を感知されたのか』
「たぶんそうだろう。巨大なものだからな。レーダーで探知されているんだろう。逆にそれを情報収集すれば、また一段と戦いやすくなるぜ!」
『わたかった。やってみよう』
「止まったみたいだな。巡洋艦クラスか。大砲だけ、潰しておくか? いや、冗談だよ」
『わかっている。はて、どうやってここまで来るつもりか』
「ヘリだな。ヘリコプターという乗り物だ。バリア、外してやった方ががいいぞ。ヘリの分だけな」
『そうだな、それが一番いいだろう』
「ほら! 来たぜ!」
『ヘリの分だけ、外した。向こうからは、一部だけしか、ここの状態はわからんだろう』
「ああ、いいねー。ここに降りたら、驚くぜ!」
『ババババババババババババ…』
風とホコリが舞い散るが、念のため、三人の前には透明なバリアを張り巡らせているので、涼しい顔をしていた。
「日本人だな。あ、アメリカ人か?フランス人もいるな。どうやら、国連のお出ましだな」
『そういった組合があるのか?』
「そう! 世界の問題を解決する機関だ」
5人の男が、紅葉の前に立った。紅葉が開口一番、
「ヘリのエンジンを止めろ! ぶっ壊すぞ!」
と、いきなり凄んだ。
『いい先制攻撃だ』
「そうだろ?」
慌てたように、エンジンを止めるように指示したようだ。
「静かになったな。よし! 話していいぞ!」
「国連の中将だ。そちらは?」
「お前たちの言い分を聞いてからだ。全部話せ。隠し事をすればわかるんだからな。その時はどうなっても知らんぞ!」
この時のための手筈は整えている。クレオに、こころを読ませているのだ。
「わかった。この土地はどういうものかを知りたい。地球外生物のものか、それとも地球のものなのか」
クレオはなにも言ってこないので、とりあえずは、信用しても良さそうだ。
「ここはアトランティス。国連に加入したい!」
紅葉は言い放ったのだ。そう! とりあえずは、巻かれた方がいいのだ。あとはどうとでもなる。国連の皆さんは、困惑顔になった。
「説明しておこう。この島は隆起してできた島だ。しかも浮かんでいる。今の国のどこのものでもない。わかるよな?」
「そ、そういうことになるか…」
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