なにがでてくるのか?

2/4
前へ
/108ページ
次へ
「白旗、挙げてるな。攻撃するなぁー! てか!」 『こちらの場所を感知されたのか』 「たぶんそうだろう。巨大なものだからな。レーダーで探知されているんだろう。逆にそれを情報収集すれば、また一段と戦いやすくなるぜ!」 『わたかった。やってみよう』 「止まったみたいだな。巡洋艦クラスか。大砲だけ、潰しておくか? いや、冗談だよ」 『わかっている。はて、どうやってここまで来るつもりか』 「ヘリだな。ヘリコプターという乗り物だ。バリア、外してやった方ががいいぞ。ヘリの分だけな」 『そうだな、それが一番いいだろう』 「ほら! 来たぜ!」 『ヘリの分だけ、外した。向こうからは、一部だけしか、ここの状態はわからんだろう』 「ああ、いいねー。ここに降りたら、驚くぜ!」 『ババババババババババババ…』  風とホコリが舞い散るが、念のため、三人の前には透明なバリアを張り巡らせているので、涼しい顔をしていた。 「日本人だな。あ、アメリカ人か?フランス人もいるな。どうやら、国連のお出ましだな」 『そういった組合があるのか?』 「そう! 世界の問題を解決する機関だ」  5人の男が、紅葉の前に立った。紅葉が開口一番、 「ヘリのエンジンを止めろ! ぶっ壊すぞ!」 と、いきなり凄んだ。 『いい先制攻撃だ』 「そうだろ?」  慌てたように、エンジンを止めるように指示したようだ。 「静かになったな。よし! 話していいぞ!」 「国連の中将だ。そちらは?」 「お前たちの言い分を聞いてからだ。全部話せ。隠し事をすればわかるんだからな。その時はどうなっても知らんぞ!」  この時のための手筈は整えている。クレオに、こころを読ませているのだ。 「わかった。この土地はどういうものかを知りたい。地球外生物のものか、それとも地球のものなのか」  クレオはなにも言ってこないので、とりあえずは、信用しても良さそうだ。 「ここはアトランティス。国連に加入したい!」  紅葉は言い放ったのだ。そう! とりあえずは、巻かれた方がいいのだ。あとはどうとでもなる。国連の皆さんは、困惑顔になった。 「説明しておこう。この島は隆起してできた島だ。しかも浮かんでいる。今の国のどこのものでもない。わかるよな?」 「そ、そういうことになるか…」
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加