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そのカエサルが走ってきた。
「姫ぇ~ーーー!!」
カエサルは、クレオの前にひれ伏した。
「おまたせいたしました! あなたのカエサルです!」
「おい!スフィンクス!こいつ大丈夫かぁー!」
紅葉は呆れ顔で言った。
『ああ、本物だ。間違いない』
「あ、カエサル。久しぶりね。でも今回は、あなたのお相手はできないから。わたしにはマルクスがいるから諦めてね!」
紅葉は一瞬驚いだが、クレオはなかなか賢いと思った。クレオは紅葉の意識を読んだのだ。だから、クレオがその気になれば、紅葉の考えをそのまま流用できる。
「そうですか、それは残念です。では、私はスフィンクス殿との打ち合わせに参ります。失礼いたしました」
と、言い残し、ピラミッドに入っていった。
「スフィンクスはここに…。あ、中にいるスフィンクスか」
ミケのことである。
「さて! 面白くなってきたなぁ!」
「そうね!」
「そうですね!」
『そうだな!』
そう! 脅しが効いたのか、カエサルの政治手腕が勝ったのかは分からないが、このアトランティス国は、クレオパトラを女王として、国連に加盟した。
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