ありえない同期(続き)

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「……乱交……って。 お前、なんの想像してんだよ」 プッっと吹き出して笑い、私の肩をポンと叩いた。 「落ち着け。 乱交じゃねーよ」 薄暗い照明が焚かれている店内を、改めてよく見ると、 テーブル席が、5つ。 カウンター席が8席ほど。 アンティーク調にまとまっていてすごく落ち着けそうな雰囲気。 カウンターの中には、 スラリとしたかなりイケメンの男性がいて、 普通にメニューも掲げられていて、 その横に金額もちゃんと書いてある。 もしかして、いかがわしくなんてない、普通のバー? 「達己(たつき)。お前、入口で、何やってんの?」 カウンターの中にいた、 イケメン男性は、森川くんを達己と呼んだ。
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