第1章

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翌日の夕方、お隣が訪ねてきた。 おじいちゃんと言っていいであろう年配の男性が一人。腕に猫を抱いている。 「隣に越してきました水野正一といいます。どうぞ宜しく。」 とても穏やかな雰囲気の老人だ。服装もシャツにチノパンと、清潔感があり、大変好感が持てた。 「あ、こちらこそ。浜田次郎です。何かあったら何でも聞いてください、僕ここ長いんで。」 「ありがとうございます。それじゃあこれで…。」 と、水野が挨拶を終えて軽く頭を下げた… その瞬間、抱いていた猫が水野に猫パンチを食らわした。しかも連打。
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