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真夜中、窓を叩く音で目が覚めた。 トトン、トトン、トトンと定期的に窓を叩く音。誰か居るのだろうか? 私は怖くなった。怖いけど思い切って、窓辺のカーテンを開けたのだ。 ベランダの物干し竿に掛けっぱなしのハンガーが風で窓ガラスを叩いていたのだ。 私はほっと胸を撫で下ろし、窓を開けてハンガーを取り込むと窓を閉めて、カーテンを閉めた。 枕元の灯りを消そうと、ふと窓辺を見ると、カーテンの下から白い足が覗いていた。 「入れてくれてありがとう。」
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