第1章

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「カレーうどん」 カレーうどんやスパゲッティーミートソースを食べると、必ずと言っていいほど、服にはカレーやミートソースのしみが付く。 そこで僕は考えた。 プロボクサーはどうなんだろうと。 ご存知のように、プロボクサーは動体視力が優れているし、相手の攻撃をかわす技術も身に付けている。 特に、世界チャンピオンレベルともなると、カレーうどんやスパゲッティーミートソースを食べたとしても、やれスウェーだ、やれダッキングだという華麗な防御テクニックを駆使して、見事にカレーやミートソースの滴をかわす事が出来るんじゃないんだろうか。 そうなれば、一石何鳥にもなる。 食事をしながらトレーニングも出来るし、減量も出来るし、服も汚さないで済む。 これから街で、カレーやスパゲッティーミートソースを食べたにもかかわらず、一切服を汚していない人を見かけた場合は、その人は、超一流のプロボクサーか、もしくは食べるのが非常に上手な人だと思って間違いないだろう。 「肌色」 色の種類の一つに肌色というのがある。 なぜ肌色という名前になったかと言えば、一般的な日本人の肌の色に似ていたからだろう。 ということは、厳密に言えば、肌色とは、発言者の肌の色によって様々に変わる色ということになる。 例えば、松崎しげるさんが、コンサートの前日にマネージャーに電話したとしよう。 「明日のコンサート、肌色の衣装用意しといて」 この時、はたしてマネージャーは、何色の衣装を用意すべきか。 普通に考えれば、マネージャーは、当然一般的な肌色を用意するだろう。 しかし、発言者の松崎さんの肌の色が黒である事を考慮すると、黒い衣装を用意しても、あながち間違いではないという事になる。 「ものまね芸人」 自分の声は、自分で聞くのと他人が聞くのとでは違う感じになる。 そうなると、ものまねする人は大変だと思う。 自分で聞いて似ていても、他人が聞けば似ていないということになる。 ということは、他人に似ていると思わせるには、自分では似ていないと思う中途半端な位置の声を覚えておかなければいけない、ということになるからだ。
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