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私と美香は、同じショッピングフロアに勤めている。
美香は1階の化粧品売り場。
私、鈴木里香は、地下の洋菓子店。
フロアもジャンルも違う私達が知り合ったきっかけは、私が美香の化粧品売場に買いに行った事。
毎日、フルタイムの仕事に、帰ったら、食事の支度に洗濯。
子供もいない、共稼ぎで、旦那の仕事は朝早くに、夜遅い。
必然的に、家事は、私が一手に引き受ける事になる…。
気が付けば、旦那に見向きもされない所帯じみたおばさんになっていた。
ある日、ふと鏡をみたら、ゾッとした。
フロアにいる、大口開けて、ガハハ~!と笑うパートのおばさんと一緒の顔つきをしている気がして…。
女が女として終わるのは、年齢じゃない。
綺麗でいようとする事、恥じらいを忘れる事で、女が終わるのだと痛感した。
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