イベント

お店：
　商業で栄える港町・アーディルの郊外には『死んだ人間が蘇る』という店があった。

　正確に言えば、死んだ人間そっくりの人形が、依頼主に渡されるだけだ。だが、一部の人間からは定評があり、その店はなかなか繁盛していた。

　死者を忘れられずに前に進めない、哀れな人間がまた一人、看板の無い店に死体を持って迷い込む。

「いらっしゃい」

　＿＿まだ幼い店主も、その一人なのだが。

店員：

　名前；プーペ・ラガッツオ（本名：アダム・キーンズ）

　性別：男。

　年齢：１４歳

　見た目：栗毛色の飴細工のような髪、大きな目、陶磁器のような白い肌などと人形じみている。紺色のベストに、黒いズボンを着用。

　身長・体重：１６５㎝・４５キログラム

　血液型：不明

　好きな物・嫌いな物：甘いもの、カラス・苦いもの。

　性格：狂気じみている。一度、気に入ったものは人間であろうが人形であろうが死体であろうが何だろうが、手元に置きたがる。それらは衝動的なもので、自分ではコントロールすることはできない。

　声：小鳥のさえずりのような、聞いていて心地の良い声。

　動作：腕を後ろに組む。

　その他：人を目の前で失い、人が変わった少年。

　過去から逃れようと本名を偽り、無表情で狂気じみた性格から『あの子はいずれ人子を殺す』と囁かれたという。黙っていれば愛想のいい少年だが、人形の話になると饒舌になる。

　また『リーゼ』という赤毛の人形を溺愛している。

　１４歳ながら、仕事は淡々とこなす。１～２か月ほどで、作品を仕上げ、その腕は依頼人が本人だと思えるほど。