私のお父さん

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午前7時、目覚ましについているオルゴールの音で目が覚める。 まだまだ寝足りないと訴える身体と頭を、無理矢理動かして暖かいベットから身体を起こして空色のカーテンを引けば朝陽が目に飛び込み思わず目を細めてしまう。 クローゼットを開けば、シンプルだけど可愛らしい人気ブランドの服がズラリと並びそこからリボンが着いているカッターシャツと黒のショートパンツ、それから黒のニーハイソックスを取り出して着替えてからパジャマを畳んでベットに置く。 下から聞こえてくる、調理音と美味しそうな匂いが鼻腔をくすぐり思わずお腹がクゥと鳴ってしまって誰もいないのに少し恥ずかしくなってしまう。 部屋を出て、階段を下りてからリビングに向かうとガラスのデーブルには水々しい色とりどりのサラダとミルクたっぷりのカフェオレ。 それから、花の形をした目玉焼きと少し焦げ目のついたウインナーが真っ白なお皿に綺麗に盛り付けられていた。
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