プロローグ

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戦いよりも、他人と関わった緊張に疲れが出てきた。 「――もうオチよう」 最後に、ぎゅっ、とヌイグルミを抱きしめて、右手で宙をなぞる様に動かした。 その位置からウィンドが左にスライドする様に展開される。 その一番下にあるドアのアイコンをタップする。 別のウィンドが表示され、シオンは気だるげに、ログアウトの申請を行使した。 ――次は、真っ当に可愛いエネミーでも飼い慣らして思う存分、撫で廻してやろうと思いながら、彼女は“この世界”から元の世界に帰って行く。 … …… ………。
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