徒然な一定の長さ 概念 時の流れ

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僕らが最初出会ったのは一回の理解が全てを決めてしまうそんな頃だった 僕らが見つけた物は同じく目立たない価値観だった この世界でどこの方向を向いてもそれは同じくこの世に存在した 大抵の事が均衡を保つ上で流動的であるように大概の事は人により必要で反対に不必要だった 僕らが若かった時を考えると恐ろしく不自然なくらい価値観が類似していて好みの差あれど行き着く先は同じベクトルに収まった まるで渡り鳥が同じ体制で旅をした形跡のようだったし 僕らはそれが当たり前で自然な事だった  ある時出会ったばかりのアルクという男と空について語り合っていると幾度か貴婦人がそこを通り過ぎた 僕はまるでそこらへん一帯を切り取った写真や油絵のような空気と空間を確かめるように感じていた 授業が終わって一緒に算数の勉強をして通時なら他の事で遊ぶのだが 彼が「空についての抗議をします」と言った 僕は通常の勉強からテレビゲームで遊ぶという流れが飽きてきた頃なので数分考えた結果賛成した これから起こる事は人の汚い部分だけ呼応するんだと彼は言った 「snsの誕生で価値観が多様化しアイデンティティに深く関わる程人達の営みの一部となった 僕はこれから多様化は加速しそして人たちの攻撃性も多くなり多様化の一途をたどると考えている そしてそれが人達の心の壁を造りデザインして結果コミュニケーションが変質すると思った そらはそこに深く関わるんだよ」 僕らは時たま会ってはそこら辺で人類のこれからを解説したし歴史の解説や見解も言ったりした 壁が人の人格の形質を変えていくなら僕らは変化する上で指針をどうすべきかと考え込んだ 僕らはその頃から仮想空間との共存を考えた しかし結論は募る話の中で中なかの生産性が垣間見えた 僕らは論拠と論軸の余計を削り歩み寄ってディスカッションするのが上手かったしアルクは意見と意見をコーディネートする術を心得ていた しかし譲るとか反論を半分の論拠でするとかではなく 彼はいつも意見と意見が掛け算されるとどの心理が得られるのか調和させる事ができた その事を見て大層感心したが幾つかの矛盾や欠点を除いてはそれは大人顔負けの考察力で彼は聡明だった
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