第1章 ライトの結婚

1/7
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ

第1章 ライトの結婚

<キレイな花嫁さん> ーななsideー 「そろそろ置いてくケド!」 玄関で、イライラ顏のレヨンが大きな声を出した。 っえ"っ!?待って!! 「すみませ~ん!スグ行きま~す(泣)!」慌てて脱衣所のドアを開けて、飛び出した。「待たせてごめんね!」イヤリングをつけながら、荷物を抱えて玄関のレヨンへ駆け寄る。 ・・・・ …無言のレヨンに、じーと睨まれる。 「着替え っ!!!!!それ丈短過ぎ!」 えぇぇぇ~~~~~~~~;;;; 本当に遅刻しちゃうよぉ~~!!! …そんな……朝から10回ちかくのダメ出しにあっている私『朝倉なな』。こう見えて看護師(今はバイトですが)やってます。 そして彼は・・・AMOのスターグループBCBのリーダーで、海外でも注目されるアーティストの『レヨン』。 彼は私の“恋人”です。(馴れ初めは色々ありましたが…※月と太陽 参照) 彼は、いつもクールで…とてもイジワル。 今朝は特に!! …もぉ本当に泣きそうです…; 半泣きで、やっとの事で着替え…… 「待たせてすみません!」レヨンの待つ車の助手席に乗り込んだ。「まぁ…しょうがないか…」なんて、納得いっていない顔で私を見るレヨン。 しょうがない……ですよね。私も着替えながら、なんだかどの服も似合わないなぁって思ったんだよね。「ごめんね…なんか、着替えれば着替える程おかしな感じになっちゃって。今日キィちゃんに教えてもらうね☆」って謝ると。レヨンは、ふって笑って「変って意味じゃねーよ」って優しく言って、私の頭を ぽんぽんって叩いた。 …あ…出た!この“ぽんぽん”はレヨンの癖。私はコレが好き。あったかくて、優しくて、くすぐったくて…とっても嬉しくなる。 「ありがとう」って私が笑うと、レヨンは「何が」ってイジワルな笑顔を見せて、車を発進させた。 今日はライトの結婚式。久しぶりにメンバーみんなに会えるのも楽しみだな♪ 会場に着き、扉を開けると…そこには…… 色とりどりのバルーンアートが☆☆ ライトらしくて…思わず笑みがこぼれた。 これだけで、来た瞬間に誰もが笑顔になれる。さすがだな☆ そんな私の顔を覗いて「そんなに欲しいなら、ひとつ貰ってきてやろーか?」なんてレヨンが意地悪を言う。「いりません!」私は ふくれる。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!