1#三匹の子猫が飛んでいる?!

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 「晴れてるねぇーーー!!サクよお!!」  カワウのレミとトキのサクは、秋の匂いを運ぶ風を翼で仰いで、気持ちよく飛んでいた。  「あれなあに?」  「だから、晴れてるねぇって。サクよお。」  「だから、あれなあに?」  「おい!晴れてるねぇって言ってるだろ?!サク!!」  「そんなことより、レミ!!前見ろよ!!あれ!!あれ!!」  「うっせーな!!何だよ!!・・・あっ?!」  みゃーーーーーー!!  みゃーーーーーー!!  みゃーーーーーー!!  「何で子猫が空を飛んでるんだ?」  レミは、目をぱちくりさせて信じられない顔をした。  「レミ!ほうら!猫が・・・」  「猫がって・・・サク!!可愛そうじゃねえか!!みゃーーーみゃーーー鳴いて苦しがってるじゃねえか!!」  「別にいいじゃん!!トキは野良猫に襲われることあるじゃん。ほっとけほっとけ。」  「サク!!お前はそこまで薄情なのかよ!!ここで絶交・・・」  「絶交とか物騒なこと言うなよ!!すまん!すまん!」  みゃーーーーーー!!  みゃーーーーーー!!  みゃーーーーーー!!  「うわ・・・やっぱり可愛そうだ・・・!!ごめん!!レミ!!僕が悪かった!!でも何で子猫が・・・あ。そっか!!」  トキのサクは、首にかけていた風船の栓見つめて言った。  「こりゃ、でっけぇ風船だなあ。何で捕まってるんだ?あの子猫達は。」
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