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「んもう・・・!!こんなとこ探検しなくていいって言ったじゃん!!ピン!!」
大きな風船の結わえてある吹き口を、爪で引っかけて掴んでいる黒白猫のパンが風船の紐の下の先に掴まっている、白に耳の回りの灰色の猫のピンに向かって叫んだ。
「だって、面白そうだったんだもん!!こんなでっかいフワフワした玉があったんだもん!!広場に。」
ピンは、パンの下に挟まれて前足と後足でひっしと掴まってブルブル震えているキジトラ猫のポンを見つめて言った。
「怖いよお・・・!!墜ちるよお・・・!!」
「そうビクビクするなっ!!ポン!!もっと面白くするぞっ!!それっーー!!」
ピンは、わざと身体を左右に揺らした。
ふわっ・・・ふわっ・・・ふわっ・・・ふわっ・・・
「やめろぉーーーピン!!墜ちる!!墜ちる!!墜ちる!!」
「うわっ!うわっ!うわっ!ピン!!こっちもでかい玉が揺れて怖いんですけど!!」
ふわっ・・・ふわっ・・・ふわっ・・・ふわっ・・・
「あっはっはっはっは!!面白いいいい!!」
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