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「イザベラ。君は知らないのかい?
サムライというのは『キリステゴメン』と言って、気に食わない人物がいれば、即座にあのサーベルでスパッとやっちゃうらしいんだよ~」
「そんなの、アメリカンのペルリ様が浦賀沖にやって来る、ずっとずっと前の話じゃないの?
心配要らないわ。今のジャポネーゼは、私たちヨーロッパに従属しなければ、国の財政も文化も立ち行かないじゃない。
恐るるに足らずだわ。オッホホホホ!!」
イザベラ夫人、縦ロールの金髪を優雅に揺らしながら、ジェローン氏のエスコートで、甲板から下の階へと降りて行きます。
さあ、日本・長崎は出島への初上陸!
YOUは何しにジャポンへ!? そんな視線を出島の町人たちも投げ掛けておりやした。
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