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おんぎゃぁ。
おんぎゃぁ。
おんぎゃぁ。
おんぎゃぁ。
誰もいない無人の荒野に、赤子の泣き声だけが響いていた。
ばさり。ばさり。
空から舞い降りる影。
巨大な、だがガリガリに痩せた怪鳥の影。
その無機質な瞳は、赤子を柔らかな肉として捉え、ギラリと輝く。
ばさり。
ばさり。
ひゅーーーー。
旋回を続けていた大鳥が狙いを定め、赤子をさらおうと、加速していく。
ひゅーーーー。
どがんっ!
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