目覚めた記憶。

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「おい、 恋様はやはり舞家に行くそうだぞ」 「まぁ仕方ない。 少しも能力がないから、旦那様にも どうすることも出来ないだろう」 僕の後ろに控えつつも ヒソヒソと話す執事たちの 声を聞きながら 僕の冷たい頭は恋兄ちゃんを 羨んでいた。 僕にとっては 闇家にいて大きな責任や期待を 背負わされるよりも 舞家に行って日本舞踊を やる方が楽しそうに思えたからだ。
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