第1章

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私の名はファンタスティック松林。執事喫茶で勤めている者だ 今日は私の紳士な休日の一日について紹介しよう。 朝8時、優雅な目覚めと共に朝食を取り散歩に出掛ける。 散歩コースは近くの公園。 そして、私は公園のベンチに座り缶コーヒーを片手に天使達の元気に遊び回る姿を見守る。やはり純粋無垢な天使は可愛い……おっと、紳士たる者幼女に心を奪われていてはいけません。常に紳士らしく振る舞わ……なんと!幼女が転んでしまったではないか! 私はすぐさま自販機でミネラルウォーターを購入し、幼女にかけより傷口を洗い手当てをする。この間僅か10秒。紳士たるもの、この程度の術は身に付けておいて当たり前です。幼女に何かあっては遅いのですから。 「おにぃちゃんありがとう」 幼女が私に天使の笑みでそう言う。おお、なんとも神々しき笑み……このような私には勿体なき御言葉 「たいへん!おにぃちゃん。お鼻から血がでてるよ」 おっといけません。私としたことが不覚にも内に秘められた忠誠心を外部に洩らしてしまうとは……紳士としての修行不足。幼女を守るためにも精進しなければ。 「私のことなら心配いらない。さあ、遊んでおいで天使よ。」 私は幼女微笑みながらそう言い。公園を後にして散歩を再開する。 私は全ての幼女を守る存在。故にここの一ヶ所にとどまる訳にはいかないのです。幼女は他の場所でも、その天使のような笑みを浮かべているのですから。 私がこの世にいる限り、幼女の笑みは途絶えない。私の名はー 「大変だ。幼稚園に強盗が入ったらしい!園児全員を人質にとっているらしいぞ!」 なん……だと…… 幼稚園……そこはすなわち幼女の楽園(エデン)。まさに神の聖地。 そのような場所に強盗に入り……あまつさえ園児……つまり幼女……すなわち天使を人質にとるなど、神に背く行い。断じて許すわけにはいかぬ。この私が神の代わりに天罰を下さねば……! 私はすぐさま家に戻り、タキシードに着替え、バタフライマスクを装着する これこそ私の真の姿…… 普段はただの紳士、だが裏では幼女を守る紳士仮面! そう、私の本当の名は、ロリータガーディアン・ファンタスティック紳士仮面! さあ行こう……楽園(エデン)へ
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