第1章

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「大人しく投降しろ!君は完全に包囲されている!」 「うるせぇ!さっさと現金2億と逃走用の車用意しねぇと、このガキどもぶっ殺すぞ!」 「いやだぁー」 「ぱぱぁー」 「ままぁー」 「うるせぇ!何時まで泣き叫んでんだくそがガキ!さっさと黙らねぇとぶっ殺すぞ」 「……」 「……」 「……」 犯人が子供たちに銃を向けて脅すと、子供たちは脅えて震えだす 「最初からそうして「貴様が犯人か」……だ、誰だっ」 どこからともなく、声が響き渡る 「幼女がどこかで泣いている。幼女が助けを呼んでいる ならば火の中、海の中、地の果て、マントルの奥深く 幼女の盾となり矛となるため現れる。 我が名は『ロリータガーディアン・ファンタスティック紳士仮面』」 大型のバイクでガラス張りの窓を突き破り、大胆に登場する紳士仮面 「幼女に恐怖を与えた罪、神が見逃そうともこの私……ファンタスティック紳士仮面が鉄拳をもって制裁してくれる」 「こっちは銃持ってんだ!素手で叶うとでも「遅い!」なにっ!」 犯人が銃口をむける前に距離を詰め、銃を奪い取る紳士仮面 「喰らうがいい……紳士流ブラックアルバイト拳奥義『緒帰李奈去韋魔瀬御嬢様(おかえりなさいませおじょうさま)』」 紳士仮面は、腰を45度の角度で折り見事な頭突きを犯人に喰らわせる 「かはっ…」 頭突きを見事に喰らった犯人は、気絶し床にバタリと倒れる 「執事喫茶で培った技術を武術に応用する。それこそが紳士というものだ……さあ、幼女達、もう大丈夫だ。安心するといい。では、さらば!」 タキシードを翻し、バイクに乗って颯爽と姿を消す紳士仮面 風のように現れ、幼女を守り、そして風のように去る それこそが紳士たる私の務め……彼は今日も紳士である 「明日からは、またお美しい御嬢様方のお世話をしなければ」
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