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そして、次の日の朝のことでありました。
もとひこは、朝ごはんいらないとゆみかに怒りまして家を出ていましたので、朝の食卓にはあずさとゆみかとゆみえがいました。
テーブルの上には、白いごはんとみそしるとアジの開きとひじきとおつけものが置かれていました。
ゆみえは、無邪気な表情でゆうべ見ましたアニメ番組の話をしていました。
ゆみえが幼稚園に行く時間が来ましたので、ゆみかが送迎バスの乗り場へゆみえを連れて行こうとしていた時に、白のバスローブ姿のふみかが居間にやって来たのでありました。
「ふみか…今起きたのね…朝ごはんできているから…身仕度をして…」
「アタシ…休む…」
この時、ふみかが悲しげな顔をしていましたのでゆみかはどうしたのかなと思いまして心配な表情になりましてこう言ったのでありました。
「ふみか…どうしたのよ…早く身仕度をして学校に行くのでしょ…」
「やかましい!!行かないと言ったら行かないから!!」
「ふみか…」
この時でありましたが、ふみかの顔が真っ赤にはれていた上に目が真っ赤に充血していましたので、ゆみかは心配になりまして聞いて見たのでありました。
「ふみか…どうしたのよ…顔が思いきりはれているわよ…」
「やかましい!!」
「ふみか…」
「転んだだけなのよ…本当に転んだだけなのよ…」
「転んだようには見えないわよ…」
「やかましい!!いちいちいちいち細かいことを聞いて来るな!!」
この時、あずさはゆみかに『もうすぐ幼稚園の送迎バスが来るのに送り迎えをしなくてもいいの!?』とあつかましい声で言いましたので、ゆみかはやっきになりましてあずさにこう言ったのでありました。
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