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ダフ屋の男は、もとひこに支払う金額を提示したのでありました。
「もとひこ…カネはいくらほしいのだ?」
「あんたに任せるよ…」
「そうか…」
ダフ屋の男は、トレンチコートの内ポケットから札束がぎっしりと詰まっている百十四銀行の封筒を出しました後にもとひこにこう言ったのでありました。
「700万円入っている…700万円でどうだ?」
永池は、スマホのカメラでもとひこがダフ屋の男からカネを受けとる様子を撮影したのでありました。
もとひこは、700万円が入っている百十四銀行の封筒をダフ屋から受け取った後にふところにしまいこんだのでありました。
ダフ屋の男は、去り際にもとひこにこう言ったのでありました。
「いい買い物をすることができた…お礼に…おごってくれるかな…」
「いいぜ…どこへ行きたいのだ?」
「片原町で、酒のうまいナイトクラブに遊びに行きたいのだけど…いいお店を知っているか…」
「ああ、知っているよ……手始めに…すぐ近くにガールズバーがあるので…そこへ行かないか?」
「そうだな…」
もとひこは、ダフ屋の男を連れて片原町にありますガールズバーへ遊びに行ったのでありました。
永池は、もとひこがどこへ行こうともついて行くぞと言う気持ちになっていましたので、もとひことダフ屋の男の行方を追っていたのでありました。
もとひことダフ屋の男が片原町のガールズバーを出た後のことでありましたが、その後片原町の居酒屋を2軒ハシゴしまして、城東町にありますソープ店まで行っていたのでありました。
永池は、もとひこの行き先を最後まで尾行しまして、スマホのカメラで撮影をしていたのでありました。
それから一時間後のことでありました。
永池は、撮影した写真や動画をパソコンにアップしました。
写真と動画をパソコンにアップした後に、永池はニタニタとした表情でこう言ったのでありました。
「もとひこは、危機感が全くないみたいだな…オレがスマホで写真と動画の隠し撮りをしていることに気がついていないみたいだな…この写真や動画をどうしようかな…あずさの家に送ろうか…それとも…」
永池は、うすきみ悪い表情で不気味な声で笑いこけていたのでありました。
あずさの家は、この後さらに恐ろしい悲劇に襲われようとしていたのでありました。
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