第二章 再び決意

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二人より身長(167)も低く体系も細く小柄で筋肉質でもないが、剣の腕はかなりのものである。 顔も童顔で可愛らしい少年だ。 笑うと犬のような無邪気さを醸し出す。 藤堂の声がしたので原田永倉が同時に振りかえる。 「なんだよ、平助。 おめぇは他の奴に飯を食われても平気なのかよ!」 「誰もそんなこと言ってないだろ!! それより酒も飲もうよ!」 原田を宥めるように言うと、懐から高級な酒瓶を取り出した。 それには目を丸くして二人も驚いていた。 「おいおい平助、どこに隠してたんだよ!」 「そうだぜ!? それにその酒高いんじゃないのか?」 二人の余りの驚きとは別に藤堂は平然と質問に返す。 「実はこれ芹沢さんが買ってくれて俺にくれたんだ!!」 藤堂はニコニコした笑顔で説明する。 「「な、ハアアアアアアア」」
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