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『もう一度過去に戻り生きて見ないか?』
「もう一度過去にだと!?
俺は別に後悔なんてしてないぜ。」
そうだ。
俺は後悔なんてしていない。
壬生浪士組を大きくするために芹沢さんが悪業を重ねるなら俺も共について行く。
なぜなら、芹沢さんは碌でもない野良犬だった俺を拾ってくれたから。
毎日がイライラして無駄な喧嘩に明け暮れていた。
無駄な喧嘩で相手に勝っても本当の強さは得られないと教えて貰った。
桜のように一瞬でも輝けたなら散るのも悪くないと思った。
だから、技と局中法度を破った。
俺の出番は役割は終わったと思ったんだ。
後は土方が鬼になり壬生浪士組を新選組を引っ張って行くだけだから。
『だが、お前がお前達が大きくしようとした新選組はもうないぞ。』
「な、何を言って?」
『お前が死んで7年後、新選組は消えるぞ』
消える?
新選組が?
何故だ。
「なんで、何故新選組が消えるんだ?」
『新選組幹部は斎藤と永倉以外、皆死ぬからだ。』
死ぬ?
斎藤と永倉以外だと!?
近藤は?土方は?山南?沖田?
『土方は新政府相手の戦いで死に。
近藤は新政府軍に切り首の処刑で死に
沖田は死の病、結核で死に。
山南は局中法度を破っり切腹。』
衝撃だった。
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