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「達己は変わったんだけどね」
「それを知ってるのは優奈だけ!とにかく、百田さんには要注意!」
「う、うん」
百田さんは、体を張って達己をモノにしようとしていた。
記憶の奥にしまいこんでいた、百田さんと達己のキスシーンが、うっすらと蘇ってきて、身震いした。
「分かった。とにかく達己が帰ってくるまでは、指輪も外しておくし、会社で浮かれないように気をつけるよ」
「それがいいと思うよ」
私は、薬指からそっと抜き取った指輪を、カバンの中の小さな巾着袋にしまった。
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