設定

2/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
どこからともなく流れ始めた噂。 『鳥を助けると、後日家にやってきて不思議な店に連れて行ってもらえる。』 鳥の昔話をそこはかとなく思い出すような噂である。 実際には店に連れて行ってもらえるのではなく、店への地図がもらえるだけなのだが……それはまあいいだろう。 その店には変な店員ばかりがいる。 一見おしとやかできれいなのだが、いきなり叫んで店の外に飛び出していくのもいれば、 ただ黙々と注文の品を作り出し……さらには作りすぎて店から溢れさせるほどの職人に、 できる女のようにしゃんとしてたかと思えば、他の店員にからかわれて烈火のごとく怒り始めるオーナー。 二面性のある店員もいて、 テンションの高いお調子者の店員がまともに見えるほどである。 そして、その店から出るときにお調子者の店員から一つの声が投げかけられる。 「ヒミツダヨー」 どれもこれもおかしな事だらけだが、一番おかしいのは、客しか人間がいないことだろう。 服を織る白鳥。 職人気質のカラス。 オーナーである九官鳥に、 二面性のある店員のハト。 さらにはお調子者のインコまで。 服と雑貨がオススメの鳥のお店‘いろは’ 日頃から鳥に優しくしていたら、もしかしたら皆さんのところにも地図が届くかもしれませんね。  
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!