1320人が本棚に入れています
本棚に追加
もしも、あなたが突然、江戸時代へ迷い込んだら、どうしますか。
江戸人たちに、スマホで写真を撮ってあげたり、音楽を聴かせてあげるのもいいでしょう。
もし、ライターで火をつけてみせれば、きっと驚くことでしょう。
そして、これから起る歴史を知っているあなたは、ちょっとした預言者気分になるかもしれません。
でも、それもこれも楽しいと思えるのは一日か、二日のこと。
スマホ、ライターの類は、バッテリー、ガス切れになったら使えません。
夜は、煌々と光る明かりはなく、ろうそくの光でなにかをしなければならないのです。
ろうそく一本の光がどのくらい暗いか、ご存じでしょうか。
寂しくなって誰かに電話をかけたくてもできない、お腹がすいても、いつでも開いているコンビニもありません。
これは、あなたと同じ二十一世紀で生活している女子高生が、突然、江戸時代へタイムスリップしてしまったというお話です。
最初のコメントを投稿しよう!