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1話。 《街の外れの骨董堂》
テンテケテン!
東京の外れの下町の商店街。
そのまた外れの古びた路地。
ここに構える古びたお店。
其の名も『たそがれ骨董堂』
店番はひとり。
店主の黄昏与一郎(たそがれよいちろう)。
今日もまたレジの裏手でうつらうつら。
26歳、チビの小肥り。
嫁なし彼女なしの一匹狼、もとい、太った仔犬。
元は天下の銀行員。
彼の転機は一年前。
親ひとつ子ひとつの父親亡くし、
継いだ家業が骨董堂。
暇はあるけど客は無し。
つまりはお金もありゃしねぇ。
何で継いだか、この家業。
なぜなら…
「死んだ親父がうるさくて」
死んだ親父がうるさくて!?
テケテン!
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