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― 出納帳 ―
今回の出入り。
・ミミズとどんぐり ポン吉からの差し入れ
・おかゆ 春乃からの差し入れ
ミミズとどんぐり、どうしたかって?
あの後、実は、妖狐のヨーコさんがふらっと現れました。
かすかな妖気を感じるとかで、僕の所に来たそうです。
そしたらなんと、僕の背中に小さいながらも黒いカゲが。
背中にいたから僕には見えなかったんですね。
で、ペロッと一口。
するとまぁ、なんということでしょう…。
僕の体調はすっかり良くなりました。
ミミズとどんぐりは、元気になった僕には必要ないってことで、ポン吉が、お礼としてヨーコさんに差し出していました。
ヨーコさんも、デザートまでいただいて、と大喜び。
ポン吉、気が利くは利くんだよね、本当に。
ただ、人間に対しては、手法に難があるというか…。
ってことで、翌日。
春乃にはもう大丈夫って言ったんだけど、あんな高熱を出したんだから一応診てもらって、という事で一応病院へ。
こういう時の春乃には従うのが一番。
で、問題なく、帰宅。
骨董堂の再開です!
そうそう。店を開く準備してたら、壺の坪井さんがこんなこと言ってたっけ。
昨日、僕が眠った後に、一番騒いでいたのは親父殿だったとの事。
しっかりしろ、だの、だらしない、だの、しゃんとしろ、だの、言葉は荒かったらしいけど、その騒ぎを聞いて、ポン吉も僕の具合に気づいたみたい。
最終的に春乃を呼んだのも、しびれを切らした親父のアドバイスだったそうな。
坪井さんは、親父には言うなって僕に口止めしてたけど、大丈夫。言いません。
うちのへそ曲がりは、そんなこと言ったものなら、照れてさらにへそ曲げちゃうからね。
ま、でも、ありがとう、お父さん。
そして、坪井さんも、ね。
全快、全快!
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