2話。 《おやごころ》

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zzz・・・。 zzz・・・。 zz・・・。 z・・・。 ・・・・・・・・。 ・・・トイレ。 真夜中、目が覚める。 今何時? そうねだいたいたい、am3時。 ・・・。 丑三つ時。 この時間に目が覚めるとろくな事がない。 お化けにとってはハッピータイム。 テンションMAXな時間帯。 人間で言うところの17時くらい。 仕事を終えて、遊びに行こうぜアフターファイブ! さて、トイレに行きますか。 我が家の作りだと、トイレに行くには店舗エリアに面した廊下を通らねばならない。 きっとなにかが起こる。でも気にしない。これ、鉄則。 そっと部屋のドアを開け、廊下へ出る。 …ひたひたひた。 あ、これ僕の足音。 ごめん、まぎらわしいね。 件の店舗エリアの前を通る。 『ガタ…』 案の定。 気にしない、気にしない。 トイレにたどり着く。 ドアを3回ノック。 『トントントン』 あ、これしとかないと、用足してる時にドア開けちゃうかもだからね。 え?誰が用足してるのかって? 花子さん。 あの娘も女の子だからさ。マナーです。 返事はないのでドアを開ける。 たまに遊びに来るんだよね、彼女。 さて、用を足す。 『ゾクッ…』 あ、ごめん、これ、おしっこの時のただの身震い。 放尿すると体温下がるらしいからね。 身震いしちゃうんだって。 豆知識、こないだテレビでやってたの。 …ごめん、まぎらわしいね。 『ブル…』が正解だったかな。 え?そういう事じゃないって?下品? …ごめんなさい。 さて、用も足したので、お部屋へGO! 眠い眠い。 昨日は親父が部屋の外でずっと叫んでたからなかなか寝付けなかったもんで…。 防音設備でも入れようかな。 防音、お化けにも効果あるかな…。 さて、件の店舗前の廊下エリアへ。 ひたひたひた…。 『ガタ…』 気にしない、気にしない。 『ガタ、ガタガタガタァーー!!』 廊下へ転がり出す壺。 ツボックがあらわれた。 ((ザキーーー!)) ツボックはザキをとなえた。 しかしMPがたりない。 おーい、お父さん…。 「趣味はゲームですか?」 ((そうなんです。特にDQシリーズが…)) は、しまった!! つい、声をかけてしまった…。 「そうですか。それはそれは。では、私はこれで」 ((まちなさい)) …ですよね。 「なんでしょう?」 ((お願いがあるのですが)) …でしょうね。 「聞くだけ聞きましょう」
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