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いいや。
たとえ
言動が矛盾していたとしても。
「どこへもやりたくないんだ。本当はどこへも――」
これが愛というやつだと
お義兄様からは痛いほど感じる。
にしても
あの悪魔め――。
この俺を玩具にした時とは打って変って。
借りてきた猫のように大人しく
身体を委ねているじゃないか。
髪を撫でられればしおらしく
細い首をそちら側に倒して。
首筋に口づけを受け入れる。
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