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「感情を共有したいんだ――あなたと」
「だから、何で俺っ……」
先を言わせないつもりか。
「お互いに必要だからだよ」
トンと俺の胸を打つと
「ンッ……!」
和樹はおもむろに唇を塞いだ。
闇を抱えた心の共感か。
それとも救いを求めているのか。
「アメリカへ行く前に一度だけ――いいでしょう?」
はたまた
誘惑されてるだけなのか――。
「お願い」
すがるような上目遣いで訴えてくる。
俺は――。
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