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『クセになるよ。僕のやり方は……』
言うだけあって
骨の髄まで蕩かした。
「ちょ、薫?本当にあんたまで?」
「あ?本当にって……本当にってなんだよ!」
言うが早いか。
「だって顔が真っ赤よ」
軽蔑した眼差しで
貴恵は俺から距離をとる。
「バカ!んなわけないだろ!」
断じて。
俺はストレートだ。
ゲイでもなく。
「あいつにどんな感情もあるもんかよ!」
ましてや弟に
弄ばれたりなんかしない――。
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