17人が本棚に入れています
本棚に追加
/131ページ
ため息。
ああ、それでも、俺はばかじゃないから、姉が幸せなのは、分かっている。
もう一度出そうになったため息をこらえたら、廉と力也が柱の影から顔を覗かせた。
披露宴の後の飲み会は、珍しく廉の発案だ…明らかに気を使ってくれている。
でも、まあ、ここは素直に友情に感謝しておこう。
少し笑うと、力也が露骨に安心した顔をした。
泣かねーよ、姉貴の結婚式でなんて。
結婚おめでとう、お姉ちゃん。
でも、俺は所長を義兄とは認めねーから!
最初のコメントを投稿しよう!