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確かに写したはずのそこには、何も写ってないのだ。
「警察に行っても、私はつかまらないわ。だって、人間じゃないんだもの。」
そいつは真っ赤な口紅にタバコを咥え、吹かしだした。
「女には興味ないわ。」
そう言うと、僕の顔にふうっと煙を吹きかけた。
「人間じゃないのなら何なの?」
僕はゴホゴホとむせながら言った。
「うーん、人間より、より進化したもの?私は美少年の垢だけを舐めて
生きていけるんだから。エコでしょ?」
僕は頭がおかしくなりそうだった。
「ってことは、妖怪?・・・!そうか、垢舐め!」
「まあ人間からはそんな不本意な名前で呼ばれてるわね。
言っとくけど、私が舐めるのは、美少年の垢だけだからね。
そこいらの垢舐めと、一緒にしないでね。」
オネエ妖怪、垢舐め。
冗談でしょ?
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